エアブロワー

エアブロワーとは?

エアブロワーとは、圧縮空気や電動ファンを利用して風を吹き出す装置で、製造現場や清掃作業、冷却・乾燥工程などに広く利用されています。手動タイプから固定式の大型モデルまで、使用目的や現場環境に応じた多様なラインナップがあります。粉じん除去、切削くずの吹き飛ばし、部品の乾燥など、作業効率を高める便利なツールです。

主な使用シーン

  • 機械加工後の切粉やゴミの除去
  • 洗浄後部品の水分除去・乾燥
  • 製品搬送時の埃・異物除去
  • フィルター・機械部品の埃飛ばし清掃

エアブロワーの種類と特徴

タイプ 特徴 用途例
エアガンタイプ 手動操作、狙った場所にピンポイントで送風 局所的な清掃・異物除去
ターボブロワー 広範囲かつ強力な送風、連続運転も可能 乾燥・冷却工程などライン設置型
電動ファン型ブロワー コンプレッサー不要、省エネ・低騒音 小型装置・検査エリアなど
多口ノズル型 一度に複数箇所を均一に送風 幅広な部品・ライン搬送物への対応

導入メリット

  • 作業効率の向上と人手作業の軽減
  • 異物混入のリスクを低減し製品品質を向上
  • 乾燥・冷却工程の時間短縮
  • 作業者の清掃ストレスを軽減

導入事例と効果

ある樹脂成形工場では、手拭き乾燥からライン固定型エアブロワーに切り替えたことで、1ロットあたりの乾燥時間が約40%短縮。作業ミスの減少と、清掃後工程のリードタイム短縮にもつながりました。

選定時のチェックポイント

  1. 使用目的(乾燥/清掃/冷却)と風量・風速
  2. 電源/圧縮空気供給の有無と設置環境
  3. ノズル形状と送風範囲
  4. 静音性、省エネ性能、安全装置の有無

今後の展望

AI制御による最適風量調整、自動搬送装置との連携、さらには環境対応型の省エネブロワーなど、エアブロワーは生産性と環境性を両立するスマート機器へと進化しています。今後も製造現場の改善を支える重要なツールとして活用が進むでしょう。

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