静電気除去装置(せいでんきじょきょそうち)

静電気除去装置は、静電気を帯電した物体から静電気を除去するための装置です。静電気は、帯電した物体が接地されることで放電し、周囲に不快な電撃感や機械的損傷、火花放電などの問題を引き起こします。特に、工場やクリーンルームなどの静電気に敏感な環境では、製品品質の低下や火災の原因になるため、静電気除去装置は重要な役割を果たします。

静電気除去装置には、様々な種類がありますが、一般的には次のようなものがあります。

■オンバランス制御方式
静電気を中和するために、イオン発生器を用いて正負のイオンを発生させます。正負のイオンが帯電した物体に吸着し、中和することで静電気を除去します。

■ブロワー方式
高速で風を送り込み、帯電した物体から静電気を除去する方法です。静電気を持った物体に風を当てることで、静電気を帯電した物質を周囲に拡散させ、中和します。

■コロナ放電方式
静電気を中和するために、高電圧をかけた針の先から放電を起こし、周囲にプラズマを発生させます。プラズマに含まれるイオンが帯電した物体に吸着し、中和することで静電気を除去します。

静電気除去装置は、製造工程やクリーンルームなどの環境で使用されます。また、最近では、スマートフォンやタブレットなどの電子機器の液晶画面に静電気が帯電するのを防ぐために、静電気除去シートが貼られた製品が多数販売されています。

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