本実加工とは、加工対象物の本来の素材を削り出すことで、細かい形状を作り出す加工法のことです。金属加工、木工加工、石工加工など、素材によって異なる技術がありますが、共通して素材そのものを削り出すことで、精密な形状を実現できることが特徴です。
製法と技術
素材や加工機械によって異なりますが、一般的には、まずCAD/CAM技術によって設計されたデータをもとに、加工機械によって素材を削り出します。金属の場合は、CNC加工機などを使用して、高速に削り出します。木材の場合は、職人の手作業で削り出すこともあります。また、石材加工では、レーザーカッティングなどの最新技術も使用されています。
特徴
非常に高い精度があること、素材そのものの特性を生かした美しい仕上がりが得られることが挙げられます。また、部品を一体化することで、強度や剛性を向上させることができるため、自動車や航空機、産業機械などの製造分野で使用されています。
利用分野
自動車や航空機、医療機器、建築資材など、幅広い分野で使用されています。自動車のエンジン部品やフレーム、航空機のエンジン部品や翼、医療機器の部品など、高い精度や強度が要求される製品に欠かせない技術の一つとなっています。また、建築資材の分野では、石材を用いた建築物の装飾などに使用され、美しいデザイン性と高い耐久性を兼ね備えた製品を作り出すことができます。
