イぺ(いぺ)

イぺ(学名:Tabebuia spp.、特に Tabebuia impetiginosa と Tabebuia serratifolia)は、トランペットツリー科の常緑または落葉広葉樹で、主に中南米の熱帯雨林地域に分布しています。以下にその特徴をまとめます。

用途

イぺの木材は、高い耐久性と密度を持つため、屋外デッキ、床材、家具、窓枠、ドア、船舶建造、橋梁、防腐材、楽器などに利用されます。また、イぺは防腐性や抗菌性に優れるため、プールサイドや湿気の多い場所での使用に適しています。

色味

イぺの心材は、暗褐色から金褐色で、黄色からオレンジ色の縞がかった模様が特徴的です。時間が経つと、色はさらに濃くなります。木目は緻密で美しく、家具やインテリアに適しています。

硬さ

非常に硬く、強度と耐久性に優れています。このため、屋外デッキや家具、建築材料などの製造に適しています。

重量

おおよそ0.9~1.1g/cm3程度で、非常に重い木材です。この特性から、強度と耐久性が求められる用途に適しています。

産地

主に中南米の熱帯雨林地域(ブラジル、ボリビア、パラグアイ、ベネズエラ、コロンビアなど)に分布しています。

科目

トランペットツリー科(Bignoniaceae)に属しています。この科には、他にジャカランダ(Jacaranda spp.)や、アフリカントランペットツリー(Markhamia spp.)などの樹木も含まれており、イぺもその特徴を持っています。

イぺは、その美しい色合い、高い硬さ、強度、耐久性から、多くの用途で利用される木材です。

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