イチイ(いちい)

イチイ(学名:Taxus cuspidata)は、イチイ科の常緑針葉樹で、主に日本、朝鮮半島、中国東北部、ロシア極東部に分布しています。以下にその特徴をまとめます。

用途

イチイの木材は、家具、彫刻、仏像、神像、仏具、文具、装飾品、楽器(琴の撥や尺八など)、建築用材料(特に仏閣や神社の造営)などに利用されます。また、その耐久性や堅牢さから、屋外の構造物や庭園用品にも使われます。

色味

心材は、赤褐色から暗褐色で、木目は緻密で美しいとされています。その色合いと木目は、彫刻や仏像、神像の制作に適しています。

硬さ

硬さが非常に高く、強度と耐久性に優れています。このため、家具や建築材料、彫刻などの製造に適しています。

重量

おおよそ0.8g/cm3程度で、重い木材です。この特性から、強度や耐久性が求められる用途に適しています。

産地

主に日本、朝鮮半島、中国東北部、ロシア極東部に分布しています。日本では、本州、四国、九州の山地に広く分布しています。

科目

イチイ科(Taxaceae)に属しています。この科には、他にヨーロッパイチイ(Taxus baccata)などの樹木も含まれており、イチイもその特徴を持っています。

イチイは、その美しい色合い、非常に高い硬さ、強度、耐久性から、多くの用途で利用される木材です。特に家具、彫刻、仏像、神像、仏具、文具、装飾品、楽器、建築用材料などに使用されます。また、耐久性や堅牢さから、屋外の構造物や庭園用品にも適しています。

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