インパクトドライバー

インパクトドライバーとは?

インパクトドライバーは、ネジ締めやボルトの脱着作業を効率よく行える電動工具です。内蔵された「打撃(インパクト)機構」により、固く締まったネジや長いビスもスムーズに締め付け・緩めが可能です。

DIYだけでなく、製造・建設・整備現場でも欠かせない定番ツールとなっています。

インパクトドライバーと電動ドライバーの違い

比較項目 インパクトドライバー 電動ドライバー(通常)
締め付け力 強力(トルク 100Nm〜200Nm) 比較的弱い(5Nm〜30Nm)
打撃機構 あり(回転+打撃) なし(回転のみ)
用途 長ネジ・固着ボルトなど 家具組立・軽作業など
価格帯 8,000円〜25,000円 2,000円〜10,000円

インパクトドライバーの構造と仕組み

  • モーター:高回転で回転力を生む
  • 打撃ユニット:回転中に内蔵のハンマーが打撃を加える
  • チャック(六角軸対応):ビットをワンタッチで交換可能
  • バッテリー:主にリチウムイオン電池(18Vや14.4Vが主流)

主な用途と現場活用例

  • 金属部品のネジ締め(六角ボルト・スクリューなど)
  • 木工製品へのビス打ち(下穴不要でも貫通できる)
  • 重量設備の仮組立・修理・取り外し作業

使い方の基本ステップ

  1. ビット(先端工具)をチャックに装着
  2. 回転方向(締める/緩める)を選択
  3. 対象に先端を当て、スイッチを軽く引いて位置合わせ
  4. しっかり押し付けながらスイッチON(トルクに応じてインパクト発生)

よく使われるビットの種類

ビットタイプ 用途
プラス(PH2) 木ネジ・石膏ボードなど汎用
六角(HEX) ボルト・ナットの締め外し
トルクス(星型) 機械・自動車関連部品

注意点と安全対策

  • ビスを押し付けないとカムアウト(滑り)が起きやすい
  • 連続打撃はネジ山をつぶす原因に
  • 耳栓・保護メガネなどのPPEを併用

インパクトドライバーの選び方

選定ポイント 目安
電圧 14.4V or 18V(高トルクが必要なら18V)
バッテリー容量 2.0Ah〜5.0Ah(稼働時間の目安)
回転数・打撃数 回転数 0〜2,500rpm、打撃数 0〜3,000ipm
重量 軽量モデル(1.2kg〜1.5kg)で疲労軽減

まとめ

インパクトドライバーは、現場作業の効率を大幅に向上させる「ネジ締めの強力なパートナー」です。

適切なトルク・ビットを選定し、正しい使い方を守ることで、誰でも確実・安全に作業を進めることができます。

DIYから本格的な製造現場まで、1本は持っておきたい工具です。

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