メタクリル樹脂(めたくりるじゅし)

メタクリル樹脂(Methacrylate resin)は、メタクリル酸メチルやその他のメタクリル酸エステルから合成される合成樹脂の総称である。メタクリル酸メチルの重合体は、ポリメタクリル酸メチルとしても知られており、アクリル樹脂と共に代表的な合成樹脂の一つである。

透明で強度があり、耐候性や耐熱性に優れているため、多くの用途に利用される。一般的な用途としては、建築材料やプラスチック板、光学部品などがあげられる。また、医療器具や化粧品容器などの高級品にも用いられ、その透明度と高い加工性能から高い評価を受けている。

加工性にも優れており、熱可塑性樹脂の一種であるため、成形や切削加工が可能である。また、染色性にも優れており、着色が容易であるため、多彩な色の樹脂製品が作られている。

一方で、メタクリル樹脂は、UV光に対して劣化しやすいため、屋外での使用には注意が必要である。また、高温や有機溶剤にも弱く、その用途に制限がある。

最近では、メタクリル樹脂を用いた3Dプリンターも登場し、高精度かつ高品質のプリントが可能であることが確認されている。今後、新たな用途や製品の開発が期待される。

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