ニッパー

ニッパーとは?

ニッパーは、金属線や結束バンドなどを切断するためのハンドツールです。電気配線や電子部品の加工、プラモデルの組み立て、製造ラインの部品処理など、幅広い現場で使われています。

切断に特化した構造を持ち、「切る」作業の正確性と効率性を高める工具です。

どんなものが切れる?

切断対象 適したニッパー
銅線・細い電線 電工ニッパー
電子部品リード線 精密ニッパー
プラスチックパーツ(模型) ゲートカット用ニッパー
結束バンド 汎用ニッパー

ニッパーの構造と仕組み

  • 刃部:対向する2枚の刃で素材をカット
  • 支点(ジョイント部):テコの原理で握力を倍加
  • グリップ部:滑り止めや絶縁機能付きもあり

ニッパーの種類と特徴

種類 特徴 用途
電工ニッパー 被覆線対応・耐久性高め 配線・電気工事
精密ニッパー 小型・細刃・高精度 電子基板・模型加工
強力ニッパー 太線対応・力が伝わりやすい 硬線や太めの素材
斜刃ニッパー 刃先が斜めで入り込みやすい 狭い場所での作業

使い方のポイント

  1. 対象物に対して垂直に刃を当てる
  2. 力を一定にかけて握り切る(途中で止めない)
  3. 極端に硬い素材には使用しない(刃こぼれ防止)

注意点とメンテナンス

  • 刃をぶつけない/落とさない:精密ニッパーほどダメージ大
  • 切断対象を確認:適応素材以外を切ると刃が欠ける
  • 防錆処理を忘れずに:月1回のオイル拭きで長持ち

価格帯と選び方

  • 汎用ニッパー(150mm):1,000〜3,000円
  • 電工ニッパー:2,500〜5,000円
  • 精密模型用:1,000〜4,000円
  • 強力タイプ:3,000〜6,000円

まとめ

ニッパーは、「切る」というシンプルな動作を確実・正確に行うための専用工具です。

用途に応じて最適なタイプを選び、無理な使い方を避けることで、工具寿命と作業効率の両立が可能です。

作業現場に1本ではなく「用途別に複数本」がプロの常識。ぜひ自分の作業に最適な1本を見つけましょう。

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