袋物製造業

なめし革・同製品・毛皮製造業

袋物製造業の概要

袋物製造業とは、各種の袋を製造する産業のことを指します。袋物製造業は、食品や医薬品、化学品、農産物、建築資材、家庭用品、衣料品、書籍など、様々な製品に必要とされる袋を生産します。

袋の種類には、紙袋、プラスチック袋、布製袋、ジュート袋、メッシュ袋、フィルム袋、ビニール袋などがあります。これらの袋は、製品を保護し、運搬や保管の際に便利であり、多種多様な需要があります。

袋物製造業は、製造工程において環境問題に配慮した取り組みが求められることがあります。例えば、リサイクル可能な素材の使用や、製造工程におけるエネルギー効率の向上などが挙げられます。

日本の袋物製造業について

日本の袋物製造業界は、紙袋やプラスチック袋、布製袋、ジュート袋など、多様な種類の袋を製造しています。特に、食品や医薬品などの衛生的な包装が求められる分野においては高い技術力を持っています。

日本の袋物製造業界は、製造工程における品質管理や環境問題に対する取り組みが強く求められています。特に、プラスチック袋については、リサイクル性や環境負荷に関する問題があることから、バイオマスプラスチックや再生プラスチックなど、環境に配慮した素材の開発や利用が進められています。

また、近年は、オンラインショッピングの普及によって、宅配用の包装袋や段ボール箱の需要が急増しています。これに伴い、簡易包装用のエアキャップやクッション材、緩衝材なども需要が高まっています。

日本の袋物製造業界は、高品質かつ環境に配慮した製品を提供し、グローバルな競争にも対応しています。

主な製品

袋物製造業の主な製品には以下のようなものがあります。

【紙袋】
食品や小売店でよく使用される袋で、様々なサイズやデザインがあります。

【プラスチック袋】
スーパーやコンビニエンスストア、家庭でよく使用される袋で、様々な種類があります。特に、食品の包装に使われるラップやジップロック袋などは、便利で普及しています。

【布製袋】
エコバッグとしても知られ、環境にやさしい素材で作られた袋です。様々な素材やデザインがあり、リユースできるため、再利用が可能です。

【ジュート袋】
バイオマスプラスチックや再生プラスチックなど、環境にやさしい素材を使用した袋で、大容量の荷物を運ぶのに適しています。

【メッシュ袋】
野菜や果物などの包装に使われ、通気性に優れています。

【フィルム袋】
食品の個別包装によく使用される袋で、保湿性や透明度に優れています。

これらの製品は、それぞれの用途に合わせた様々なサイズ、形状、素材で製造され、多様なニーズに応えることができます。

製造工程

袋物製造業の一般的な製造工程は以下のようになります。

  1. 原料の調達
  2. 製造に必要な紙、プラスチック、布地、ジュートなどの素材を調達します。

  3. 印刷
  4. 袋にデザインや文字を印刷する場合は、印刷機で印刷します。印刷には、フレキソ印刷、グラビア印刷、デジタル印刷などの方法があります。

  5. 切断
  6. 印刷した素材を適切なサイズに切断します。切断には、切断機やカッターなどが使用されます。

  7. 製袋
  8. 切断した素材を折りたたんで糊付けし、袋を形成します。袋を形成するために、接着剤や熱溶着などの方法が使用されます。

  9. 加工・仕上げ
  10. 袋の口部分にチャックやストリングを取り付ける場合や、折り目をつける場合など、必要な加工を行います。また、検査や梱包などの仕上げ作業も行います。

  11. 品質管理
  12. 製品の品質を確保するため、製造工程の各段階で検査を行います。検査は、目視検査、寸法検査、耐久性検査、環境テストなどがあります。

以上のように、袋物製造業の製造工程は、素材の調達から品質管理まで、多くの工程が必要です。それぞれの工程において、高度な技術力や品質管理が求められます。

国内データ

袋物製造業の国内データには、以下のようなものがあります。

  • 生産額・出荷額
  • 平成30年度の袋物製造業の生産額は、約1兆1,900億円でした。
    (出典:総務省統計局)
    同年度の出荷額は、約1兆1,500億円でした。
    (出典:総務省統計局)

  • 従業員数
  • 平成31年3月末時点での袋物製造業の従業員数は、約30,000人でした。
    (出典:厚生労働省労働力調査)

  • 企業数
  • 平成31年3月末時点での袋物製造業の事業所数は、約2,700件でした。
    (出典:総務省統計局)

  • 生産品目
  • 主な生産品目としては、ビニール袋、紙袋、不織布袋、PP袋などがあります。

  • 地域別生産量
  • 地域別の生産量については、総務省の地域経済計算によると、東京都、大阪府、愛知県、神奈川県などが上位にランクされます。

以上が、袋物製造業の国内データの一例です。

主な企業

袋物製造業の日本国内で代表的な企業には、以下のようなものがあります。

  1. 日本製紙クレシア株式会社
  2. 紙袋、包装紙、不織布などの製造を手掛けるメーカーであり、袋物製造業界でもトップクラスのシェアを誇っています。

  3. ダイオー株式会社
  4. ビニール袋、紙袋、不織布袋などの製造を手掛ける企業であり、大手スーパーなどを顧客としています。

  5. オリエンタルペーパー株式会社
  6. 紙袋や段ボール箱、封筒などの製造を手掛ける企業であり、紙袋の市場においても有力な存在です。

  7. トーヨーボックス株式会社
  8. プラスチック製品を中心に取り扱う企業であり、PP袋やビニール袋の製造を手掛けています。

  9. 竹中工務店株式会社
  10. 建築資材やインテリア関連商品などを扱う企業であり、環境に配慮したエコバッグや不織布バッグの製造も手掛けています。

以上が、袋物製造業の代表的な企業の一例です。

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